桶トーク2:パネルディスカッション
●モデレーター
 米倉誠一郎
 (一橋大学イノベーション研究センター教授)

●パネリスト
 梅原真(デザイナー・プランナー)
 上芝雄史(株式会社ウッドワーク
 藤井製桶所代表取締役)
 セーラ・マリ・カミングス
 (株式会社桝一市村酒造場取締役)

●友情出演
 小泉武夫(東京農業大学教授)
 野中ともよ(三洋電機代表取締役会長)
 辰巳琢郎(俳優)
 小坂憲次(文部科学大臣)  
 以上、登場順
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桶を守ることは、この国の食と文化を育てること!
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小泉
あのね、我々が桶を自慢していいのはね、この間、キッコーマンの研究所に行ってきました。素晴らしい白い蔵の壁があって、そこで、宮内庁ご用達という醤油をつくっています。それが立派な桶でね。「天皇陛下、皇族の皆様方が、桶の醤油を喜んで食べておられる」と。まぁ、そういう方も食べているんだし。

それから、今日は文部科学大臣がおられるから言うけど、日本ではいま、子どもたちに対して食育(しょくいく)、食育っていっているけれども・・今日はこんなに集まっていただいてありがたいんですが、「食育とはなんぞや?」というのは、実はひと言で答えられるんです。子どもを教育するんじゃなくて、大人を教育しなくちゃいけなんです。なぜかといったら、我々がいまの子どもの食の乱れをつくっちゃったんだから。それを返さなきゃいかん。それと同じように桶だってね、我々が返していかなきゃいかんことなんだ。

この間、韓国に行って聞いたんですが、ここ5年間で、韓国の小・中学生の子どもたちの、キムチの消費が下がってきたんですって。そうしたら、韓国の偉い人が何と言ったか?「これからこの国を背負って立つ子どもたち、強い精神力をつける子どもたちに、民族の食を食べさせず、民族の匂いを嗅がさずして、この国を愛するように育てることができるか!!」って言ったんです。

そういうことをね、日本人はもっともっと食の世界から、ほんとうに民族を育てていかないと。いま、(大きな桶をつくれる)桶の職人が、全国で5人にしかいなくなった。ここは我々大人の責任として、桶を復活することをシンボルとして、日本文化というのを大切にしなくてはいけないと思うんです。(拍手)
米倉
あの、基調講演をいただいた小泉さんに、パネルの締めまで取られてしましました(笑)。でも、まったくそのとおりで、今日、ほんとにうれしいのはお酒だけじゃなくでですね、桶のいろんなお醤油もお酢も食べ物も、この後にたくさん出てきますので、皆さんの舌でその違いを味わっていただけたら幸いだと思っています。
 ではセーラ・マリ・カミングス、ここからあなたの出番です。(笑)
セーラ
今日は遠くから、北海道から九州まで、大勢の方が全国から来ていただいたこと、ありがとうございます。これが第一歩ですが、六本木ヒルズはかなりモダンなところで、どちらかというとお金のことを考えるところかもしれないけど、今日は皆さんの力でそれを回転して、桶(OK)!に変わるようにしていきたいなと思います。
では、これから皆さん、輪になって踊りたいと思いますので。これからは皆さんの出番になりますので、ぜひこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
司会
ほんとうに皆さん、ありがとうございました!
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